末尾ルコ 芸術と革命、そして最高を目指す介護日誌

言葉を磨くことは、人生と人間を磨くことに直結します。映画、文学、音楽・・・芸術は人間の可能性を広め、深めます。共に戦いましょう!山田姉妹、ミシェル・ウィリアムズ、レア・セドゥ、ももクロ、桜井日奈子ら、現代のミューズたちを賛美します。要介護3の母と生きています。介護、そして医療現場と、「言葉」「芸術」の関係を語ります。

わたしの読書法の一つ

例えばわたしにとって、アルチュール・ランボーボードレールフランソワ・ヴィヨンなどの詩人、あるいはギュスターヴ・フローベル、ジェラール・ド・ネルヴァルユイスマンスとかまあエミール・ゾラとか三島由紀夫とか、はたまた宮沢賢治とか、一度読んで終わりとかでなく、生涯手元に置いておき、何度も読む、ページを開く、そんな本なのですね、こうした人たちは。

しかしこれら「生涯の書」だけの読書というわけにはいかないので、当然ながらこれら以外の本も大量に読むわけである。

わたしは常に10冊以上の本を手元に置いて(自分の家で、ですよ)、その時々の気分によって読書しているといったお話はこれまでに何度もしているけれど、まあそのようなやり方も、大小様々な改良を加えながらやっておるわけですな。

「10冊上の本を手元に」と言っても、その時々で「特にどの本に集中するか」という点も、いつも検討の対象となります。

 

で、今「読書中」の本の一部を挙げますと、次の湯ような感じ。

 

『ユダの山羊』ロバート・B・パーカー

マシアス・ギリの失脚池澤夏樹

『居酒屋』エミール・ゾラ

『二十世紀論』福田和也

『フランス流テロとの戦い方』山口昌子

『白鯨』ハーマン・メルヴィル

『日本語全史』沖森卓也

『すばらしき愚民社会』小谷野敦

『プレイバック1980年』村田晃嗣

『人体の限界』山崎昌廣

マタハリ』マッシモ・グリッランディ

『カネを積まれても使いたくなる日本語』内館牧子

 

この中で、『居酒屋』は「生涯ずっとページを開き続ける本」の一つ。

『白鯨』ってまだ通して読んだことなかったのですが、こりゃやはり凄い作品です。

これだけの作品、「生涯にずっとページを開き続ける」ことをしなければ、しっかりと理解などできるはずがない。

 

で、前記のリストでちょっと毛色が変わっているのが内館牧子の『カネを積まれても使いたくなる日本語』だと思うでしょう。

わたしも思います(笑)。

 

内館牧子は元横綱審議委員会委員としてのイメージが強いけれど、プロレスファンとしても知られていて、『プロレスラー美男子烈伝』という本も出している。

けれどこれちょっとだけ読んだことあるけれど、(う~ん)というところだった。